darling
「久々だし…少しドライブでもしない?」
『いいよ!明日も朝からコンビニあるから、あんまり遅くなれないけど…少しなら大丈夫だよ。』
車を走らせる将ちゃんの横顔にそぉーっと目を向けると、いつになく真剣…考え事をしてる眼差し。
「…偉いね……ちゃんとまだ働いてるんだね。」
『今の仕事、好きだから。生活もあるし。』
この時の将ちゃんは、他人から貰ったお金で生活していたに違いない。
掛け持ちして働いてる私は将ちゃんよりもまだマシな人間。
久々に会ったけれど、馬鹿にされたくないとも思った。
働きもしないで、
「居酒屋やコンビニの接客業は仕事に入らない。」
なんて、今は言われたくない。
そのくらい、今の将ちゃんが私の目には情けなく映る。