darling
「掛け持ちだと結構稼いでるんじゃない?合わせるとどのくらいの金額になるの?」
『まぁそれなりだよ。』
「……………」
お給料を聞いて、いくらお金を引き出せるかでも考えてる?
「私が好きな服のブランドって何気にいい金額するから、結構お金飛んじゃうんだよねー。」
「陽菜はオシャレだもんな~。」
『いや、そのブランドが好きなだけだよー。』
貯金をしてることも言わない。
ただ、素直に言ってくれれば出してあげるよ。
私は将ちゃんを見下していたのかもしれない。
こんな駆け引き、止めた方がいいに決まっているのに、私は必要とされたくて、繋がっていたくて。
ただそれだけだった。