☆流れ星にネガイを☆
そう言われてから初めて気が付いたのか男はすぐ元に戻った。
「ねぇ貴方の名前は?」
せっかくだから私も聞いた。
名前で呼んでみたいし。
でも返ってきた答は別だった。
「流れ星K34号です」
「…それ名前?番号か記号じゃない」
思った事をそのまま言った。
私は名前を聞いたんだってば。
「確かに、そうなりますね。
俺達流れ星は一人一人にアルファベットのイニシャルと1から100まで番号がつけられます。
A群の1から100が揃ったら今度はB群の1から100
と順番に番号がつけられるんです。
つまり、俺はアルファベットK群の34号目になるわけ。
あ、これでもちゃんとした名前みたいなもんなんで、悪く言わないでくださいね?」
私の顔を覗き込むように見てそう言った。
そんな風に言われると正直ちょっと照れる。
「…ま、俺から見たら美星さん達のも番号か記号みたいなもんなんですがね」
本人目の前によく言えるな。
悪く言ってるのはそっちじゃないか。