☆流れ星にネガイを☆

「でも『星』があるのは素敵です」

「何それフォロー?」

嬉しそうに笑う男にふと頭に何か思い付いた。


「流星君」

「は?リューセイ?」

「名前。流れ星の流星君。

安直だけど、呼び名があった方がいいでしょ?」

すると男…もとい流星君は俯いた。

「あ…嫌…だった?」

「いえ…いいえ。嬉しいんだ…嬉しい。ありがとう…ありがとう美星さん」

また笑った。
やっぱりカッコイイ。
私…この笑顔好きだな。

「えっと…改めて、よろしくね。流星君」

「はい!美星さん!

あ、説明の続きいいですか?」

「あははっ。すっかり忘れてたね…」

「流れ星の名前の事は話ましたから、次は…流れ星の一生を話しましょう」

「流れ星の…一生?」

流星君はにっこりと笑って頷き、話を続ける。

「俺達流れ星は生まれたあとすぐに多くの事を学びます。学校で。学生のように」

「学校があるんだ…」

流れ星の学校なんてメダカの学校くらい信じられない。

「そこでは自分の主人…つまり懇願者の側に居られるように色んな事を身につけていきます」

「例えば?」

「とりあえず言葉ですね。全宇宙の言葉を話せなければ意思疎通が」

「ちょっと待って!全宇宙!?」

「はい。星は地球じゃなくて宇宙にあるんですから、別の惑星から懇願されたらその惑星に行かないと」

「…凄いんだね」

脳が爆発しないのだろうか。
流れ星はデキが違うのか?
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