ボスを継いだ少女
「なんだ」


「なんで彼にこだわるの。ただの高校生じゃない」


「任務とは言われたことをすればいいのだ」


「でも…」


「それが任務だ」


「分かったわ」




お父さんは部屋から出て行った。








それから、月日が流れて二学期になったときだった。


伊藤が私に相談してきた。


話の内容は『神山ミコト』の手伝いをすることだった。



「何をすればいいの」


「うちのクラスに『白崎ナナミ』っているよな」


「いるけど、どうして」


「ミコトが話したいらしい」










「お断りさせてもらうわ」










「そうか」





伊藤は仕方がないと思ったのかガッカリして離れて行った。
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