ボスを継いだ少女
私は中央に座った。



幹部は私を見ていた。



目の前に料理やお酒があるのに手を付けていない。



これから話すことに対して反対する態度の表れだろう。



でも、そんなことはどうでもよかった。




いずれはこうなる運命だったんだ。




私は幹部の顔を一人一人確認して話し始めた。




「皆さま方、今回は御集り頂き、誠にありがとうございます。
早春の候、皆さまにおかれましてはますますのご発展のこととお慶び申し上げます。
さて、今回御集りして頂いたのは五代目総長のことでございます。
現在も捜索中ではございますが、私どもも手掛かりがつかめず、恐縮ながら、現在総長代理の私を次の次期総長に就任することを報告いたしたく、御集りをお願いしました。
つきましては、私を六代目総長として今後ともよろしくお願い申し上げます」





私は一礼をした。ここからが本番だ。











「ちょっと待て」
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