ボスを継いだ少女
「それが真実なんだ…」






『神山ミコト』にそんな力があったなんて知りもしなかった。


私は今までただの高校生としか見ていなかったけど、お父さんも他の皆もそうとは思ってなかったんだ。


私はこれからどうすればいいのよ。


ボスになる前の任務を馬鹿にした私が…ボスとしてやっていけるの…







「気にすることはない」

「お父さん」

「アカネの任務は『W』の組織では最重要任務だったんだ。
それにこの前の事件のことも一部の幹部しか知らないものなんだ」

「どうして私に教えてくれなかったのよ」

「…すまない」

「どうして…」

「行けば死ぬかもしれない場所に娘を連れて行けなかったんだ」

「でも、私はお父さんよりも強い」

「それは分かっている。
だが『神山ミコト』はそれ以上に強い。
それに危険だったんだ」

「わからない」




私はお父さんの話していることも、ほかの皆が話しているも信用できなかった。


私は少し考えた。彼らが言っていることはすべて『神山ミコト』が『超越者』という点から話が広がっている。ならば…








「『神山ミコト』」






「…」







「私と勝負をしなさい」
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