ボスを継いだ少女
私はまた一人一人に目を向けた。





「それでは、これにて就任式を終わらせてもらいます」






私は立ちあがり、部屋に戻ろうとした。



しかし、一つ言い忘れたことがあった。













私は幹部の一人に目を向けた。



「森下、死体の処理をお願いします」



「はい」



「それから、その畳も取り換えておいてください。
いつまでも血が付いているのは縁起が良くないから」



「わかりました」
















私は座敷から出た。




廊下には部下が数名いた。





「ボス、お疲れ様です」





私は何も言わず、廊下を歩き始めた。





部下も後ろから歩いてくる。








「付いてこないで…一人にさせて…」




「わかりました」








私は一人で部屋まで戻った。

















部屋に付き、声を出さずに泣いた。
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