ボスを継いだ少女
19. 約束
ヨシトが瀬川さんの仕事を終えて戻って来た。
瀬川さんは店をしばらくお休みして、この機会に店内の改装をしていた。
でも、そんな風景を見ると自分の立場が忘れられるような気がした。
「アカネ。戻ったぞ」
「うん、ヨシトお疲れ様」
「んっ、なんかいいことでもあったか」
「仲間と連絡が取れるかもしれない」
「本当か」
「うん、もうすぐ連絡が来る予定よ」
「そうか。それじゃあ、ついに『W』の全戦力がこの国に来るのか」
「連絡次第ではそうなると…」
ピー、ピー
電話が鳴った。私は出た。
「よう、辻本。元気か」
「元気よ。あなたは…」
「今、『ノワール』って国に居るんだけど、すごいなー」
「どうしたの」
「『W』と『ノワール』が戦ってるんだ」
「そう」
「まあ、いつものことだからいいんだけど…。
話って何だ。
神山が連絡しろってうるさくてさー」
「うん、知ってるかもしれないけど、私は『W』のボスをやってるの…」
「馬鹿だなー。
そんな冗談を信じるほど俺は馬鹿じゃないぞ」
瀬川さんは店をしばらくお休みして、この機会に店内の改装をしていた。
でも、そんな風景を見ると自分の立場が忘れられるような気がした。
「アカネ。戻ったぞ」
「うん、ヨシトお疲れ様」
「んっ、なんかいいことでもあったか」
「仲間と連絡が取れるかもしれない」
「本当か」
「うん、もうすぐ連絡が来る予定よ」
「そうか。それじゃあ、ついに『W』の全戦力がこの国に来るのか」
「連絡次第ではそうなると…」
ピー、ピー
電話が鳴った。私は出た。
「よう、辻本。元気か」
「元気よ。あなたは…」
「今、『ノワール』って国に居るんだけど、すごいなー」
「どうしたの」
「『W』と『ノワール』が戦ってるんだ」
「そう」
「まあ、いつものことだからいいんだけど…。
話って何だ。
神山が連絡しろってうるさくてさー」
「うん、知ってるかもしれないけど、私は『W』のボスをやってるの…」
「馬鹿だなー。
そんな冗談を信じるほど俺は馬鹿じゃないぞ」