ボスを継いだ少女
20. 宣戦
「辻本アカネお嬢様のお電話番号でしょうか…」
「何言ってるの、山本…」
「繋がりました…おねが…」
途中で山本の声が遠くなった。
たぶん誰かと連絡を交換したのだろう。
「もしもし、辻本アカネ様でしょうか」
「はい。私が辻本アカネです」
「本家の者が私どもと連絡を取っていただきありがとうございます」
「いえいえ、それよりさきほどの山本という少年のことですが彼に何かしましたか」
「正直、少し懲らしめました…」
「どうして…」
「辻本アカネ様のことを悪く言ったものですから…」
「そうですか。彼のことは許して下さい」
「わかりました。そうだ。大変申し訳ありません。私は第7班のボスをやらせて頂いているレイと申します」
「そう、それじゃあ、レイに指示を出してもいいですか」
「はい、どんなことでも。
本家自らの命令ならばなんでもします。
世界のために…」
「これから、レイは全てのボスと連絡を取ってほしいの。
連絡の内容は今から一週間後に『ヘブン』という国の私立青竜学園に午後十時集合するように連絡してください」
「わかりました。
一つ聞いても宜しいですか」
「何…」
「全ての『W』を集めるということはその国を潰すのですか」
「いいえ、『ヘブン』を『W』が乗っ取り、その国から世界を変えていく」
「そうですか。かしこまりました」
「ありがとう、レイ」
私は連絡を終えた。
これで一週間後にこの『ヘブン』の国に戦いができる。
「何言ってるの、山本…」
「繋がりました…おねが…」
途中で山本の声が遠くなった。
たぶん誰かと連絡を交換したのだろう。
「もしもし、辻本アカネ様でしょうか」
「はい。私が辻本アカネです」
「本家の者が私どもと連絡を取っていただきありがとうございます」
「いえいえ、それよりさきほどの山本という少年のことですが彼に何かしましたか」
「正直、少し懲らしめました…」
「どうして…」
「辻本アカネ様のことを悪く言ったものですから…」
「そうですか。彼のことは許して下さい」
「わかりました。そうだ。大変申し訳ありません。私は第7班のボスをやらせて頂いているレイと申します」
「そう、それじゃあ、レイに指示を出してもいいですか」
「はい、どんなことでも。
本家自らの命令ならばなんでもします。
世界のために…」
「これから、レイは全てのボスと連絡を取ってほしいの。
連絡の内容は今から一週間後に『ヘブン』という国の私立青竜学園に午後十時集合するように連絡してください」
「わかりました。
一つ聞いても宜しいですか」
「何…」
「全ての『W』を集めるということはその国を潰すのですか」
「いいえ、『ヘブン』を『W』が乗っ取り、その国から世界を変えていく」
「そうですか。かしこまりました」
「ありがとう、レイ」
私は連絡を終えた。
これで一週間後にこの『ヘブン』の国に戦いができる。