ボスを継いだ少女
「マサ…」








「大丈夫だ。
アカネが戦争で勝ったときにやろうとしていたことをすればいい」









「私がやろうとしたこと…」







「そうだ」









私は『伊藤マサ』と『白崎ナナミ』の先頭に移動した。









皆に背中を向けた。










「私は…」









私がやろうとすることが本当に正しいのかわからない。









でも…










「アカネ…」









『白崎ナナミ』が私に話しかけた。










私は気持ちの整理をして『白崎ナナミ』に言った。









「大丈夫…。これで終わらせる。全てを…」










「うん」








「マサ…。私一人で行かせて…。
『W』六代目総長として決着をつけたいから」








「それでこそ、アカネだ」







「うん、行ってくる」










私は一人で前に進んだ。










お父さんが目の前で戦っていた。
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