50代のビキニ
あほはアホなりに
白い画用紙に大きな雪だるまを2つ? 2人並べて描いた。

そしたら展覧会に選ばれて賞状をいただいた。

嬉しかった。


のびのびとおおらかな絵で大変良いです。というような寸評だった。

小学校3年生の冬。またまた絵を描いた。

またまた賞状を貰っちゃおう!

前よりもっと大きな雪だるまを2人描いた。

表情も前回と同じ。
炭の一直線の眉、丸い目。
真っ直ぐな炭の口。
バケツの帽子。

雪だるまの持ち物を多少変えた。

今回は選ばれなかった。

なんで?
考えた。
どうして選ばれなかったか?

2年生で通用しても3年生では認められない。

一度あったことは2度ない。

絵に進歩が見られない。

審査員はそう甘くない。

あほはアホなりに考えたのだ。
それがわかって
スッキリした。

もう、楽して賞状を貰おうと思わない。


4年生の冬は、狙えると核心した。

立ち直りの早い子供であった。


雪だるまに関しては。


< 25 / 92 >

この作品をシェア

pagetop