50代のビキニ
神様の使い
初秋の頃でありました。

私は2階の自室で本を読んでいました。

ベットに腰掛けて。

何か
感じて

顔を上げると

うっ、……

人間って、あんまりビックリすると
声が出ないみたい。


白い大きなへびが
ゆっくり私の部屋から隣の部屋へ横断していたのです。

隣の部屋には、黒い大きな衣裳箱が置いてありました。

へびは何処に隠れたのでしょう?


あの時、18才の私は、一瞬、怖いと思いました。

だけど

白いへびは

神様の使いだと聞いたことを思いだしました。


そしたら
穏やかな気持ちになれたのです。

白いへびは私を守ってくれる。

この家を守ってくれる。


嬉しいさで一杯になりました。

その後、白いへびには会っていません。
でも今もどこかで私達のことを守ってくれているような気がするのです。
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