50代のビキニ
3Fの窓から
ちょっと前のことなんだけど。

いつものように朝、トーストを食べながらなにげなく道路の方に目をやると、おじいさんがすぼめた傘をぶらぶら振って歩いていた。

すると突然、柄を逆さにして背中の方に持っていった。と思ったらその柄で背中をこそこそ掻いた。(孫の手みたいに)


そしてまた歩き出した。

一瞬の出来事だったけどチャーリー・チャップリンの映画みたいだった。

私だけが観客。
思わずニッとなった。

世の中、こんな楽しい一瞬があるものなんですねー。


かわいいおじいさん、ありがとう!
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