50代のビキニ
タクシードライバー
その日は、メーデー。
新入社員の私は、大事な書類を本町にある某会社に届ける使命を受けた。
初めて訪問する会社。 初めて一人でタクシーに乗る。
鳥取から都会に憧れて来た私。
なのに会社は、田舎っぽい大東市にあった。
ガクッ!
そこからビジネス街の本町へ。
初めての事でドキドキの私に、初老の運転手さんは、色々話しかけてくれた。
細い道をグルグル探して、ようやく目当ての会社が見つかった。
無事、書類を届けた。
たった、それだけの事だけど責任が果たせてホットした。
喜びで一杯になった。一気に緊張が解けた。
彼は、そんな私を察して「良かったですね。」ってにっこり微笑んでくれた。
あー、いい運転手さんでよかった。
都会は、恐い運転手さんもいるかも知れない。
無事、会社に到着。
別れ際、運転手さんは、「困ったことがあったら、いつでも電話して下さいね。」って名刺をくれた。
「はい! ありがとうございます。」
深々と頭を下げた。
赤の他人にそこまで言って下さって。
「都会には、恐い人が多いから気をつけなさい。 誰でも信用してはいけないよ。」って母から教えられていた。
でも、この人は心から心配してくれている。 いい人だと思った。
あったかい気持ちで会社に戻ると、先輩方が、「ご苦労さん!」って口々に声をかけて下さった。
大いにテレた。
新入社員の私は、大事な書類を本町にある某会社に届ける使命を受けた。
初めて訪問する会社。 初めて一人でタクシーに乗る。
鳥取から都会に憧れて来た私。
なのに会社は、田舎っぽい大東市にあった。
ガクッ!
そこからビジネス街の本町へ。
初めての事でドキドキの私に、初老の運転手さんは、色々話しかけてくれた。
細い道をグルグル探して、ようやく目当ての会社が見つかった。
無事、書類を届けた。
たった、それだけの事だけど責任が果たせてホットした。
喜びで一杯になった。一気に緊張が解けた。
彼は、そんな私を察して「良かったですね。」ってにっこり微笑んでくれた。
あー、いい運転手さんでよかった。
都会は、恐い運転手さんもいるかも知れない。
無事、会社に到着。
別れ際、運転手さんは、「困ったことがあったら、いつでも電話して下さいね。」って名刺をくれた。
「はい! ありがとうございます。」
深々と頭を下げた。
赤の他人にそこまで言って下さって。
「都会には、恐い人が多いから気をつけなさい。 誰でも信用してはいけないよ。」って母から教えられていた。
でも、この人は心から心配してくれている。 いい人だと思った。
あったかい気持ちで会社に戻ると、先輩方が、「ご苦労さん!」って口々に声をかけて下さった。
大いにテレた。