青春の風
「美術とか興味ねえ。興味なさ過ぎて、俺のテンションが下がり過ぎる」
「じゃあどこなら?」
「さあ、つーか行きたくねえんだけど」
それは私も同感ですよ?
でも、そんなにアッサリと言うことないじゃないですか。
行きたくはないけれど、樹先輩に休みなのに会えるは嬉しいですから。
まあ、間違っても私が勝手に思ってるだけですけどね。
樹先輩にまでそう思って貰おうなんて、厚かましい考えだとは思ってますよ。
「でも、まあどうせ行くなら楽しめた方がいいよな」
少し考え直したのか、そう言い出す樹先輩にちょっとだけ嬉しくなる。