青春の風
はあ……。
なんだかわかるようでわからない。
「だから、花は好きだってことにしとけ。そのほうが男は可愛いと思うからな」
なるほど、そういうことか。
え?
でもそれ意味なくない?
樹先輩にはもうバレてるし。
私がたいして花が好きでもなかったこともうバレてるっ!
「私、花好きですっ!」
「はあ? なんだよ突然」
「今日好きになりましたっ」
慌ててそう言う私に、驚きながらも笑う樹先輩。
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