青春の風
 
視線を外す事も忘れ、失礼極まりないほどジッと見つめる。



「穴が開くだろ」



冷たい声でそんなことを言う男子。



「あっ、すみません……」



慌てる私はそう言われて初めて視線を外した。



「早くしてくれよ、俺まだ飯の最中なんだけど」



飯の最中?



早くしてくれ?



よくわからない言葉に首を傾げる。



というより、どうしてこの人が私に話しかけてるの?
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