青春の風
青春の理想女子
「少し早いけど、昼にでもするか?」
青空先輩の一声で、少し早いランチタイムが始まる。
場所は園内の花が見渡せる、芝生の広場。
そしてここで私は、理想の女の子を発見することとなる。
「ここでいい?」
爽やかな笑顔を皆に向けながら、大きめのレジャーシートを広げるのは咲良先輩。
しおりに書いてあった、お弁当をそれぞれ出す中、一際大きなお弁当箱を出してくる。
「作り過ぎちゃって、よかったら食べて? 味は保証できないけど」
なんて、軽く謙遜しながら出てくるお弁当は、彩りも綺麗。
作り過ぎちゃって、ってことは……。
「え? 咲良先輩が作ったんですか?」