青春の風
青春のデート
何だかよくわからないまま、部員が増えたその日の帰り、いつも通り樹先輩との素敵時間のため図書室を出る。
そこで教室に体操服を忘れた事に気付き、樹先輩に断って教室へと取りに戻った。
そして樹先輩の待つ昇降口に行くため、階段を降りていると誰かが話す声が聞こえてくる。
「まさかだよな」
「そうだな、あんなんで釣れるとは思わなかったよ」
琥太郎先輩の言葉に返すのは、どうやら樹先輩。
「でも、よかったんじゃない? これでノルマはクリアしたんだろ?」
「ああ、まあな」
「やめてもいいって?」
「そりゃあ、いいんじゃねえの? 約束だからな」