青春の風
何言ってるの?
助からないってそんな馬鹿な話し……。
「そんなっ、手術とかできるんでしょ?」
思わずそう言う私をお母さんが、悲しい顔で見る。
「出来ないの……、成功率が本当に低い手術でね、それならあの子が生きられる時まで生きた方がいいって……」
「移植とかは? よくわかんねえけど、移植とか出来るんじゃないですか?」
咲良先輩と同じくジャージを着る樹先輩の言葉に、首を横に振るお母さん。
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