青春の風
「いいなそれ」
樹先輩がそう言ってくれる。
「でも、そんなこと出来るの?」
心配そうに奈美ちゃんが呟く。
「病院の先生に相談してみたらどうだろう?」
そう言うのは琥太郎先輩。
「近くに大きな病院のある海辺を探せばいいんじゃねえ?」
新入部員3号がそう言い出す。
「そうだな、病院同士連絡してもらって……。よし、やってみよう」
そう言って立ち上がる樹先輩に皆が続く。
「名づけて、『青春のバーベキュー大会』だな」
琥太郎先輩の言葉に、青春部の部員が小さく笑った。