青春の風
 
「悪かったな……」



起き上がりながらそんなことを言う青空先輩。



「どうして謝んだよ?」



樹先輩が軽く聞くと、微かに笑う。



「そうだな……」



「なあ、俺ら部活動する事になったんだけど、月夜さん来れる?」



それは本当に軽く誘うかのような言い方。



そんな樹先輩の言葉に、青空先輩が顔を上げて少し驚く。



「いや、あんた部長だし、やっぱあんたいねえとマズイかと思ってさ。まあでも大変そうだし無理ならいいんだけどな」



「樹……」
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