青春の風
 
「でも、俺は……」



小さくそんな言葉を呟く、珍しく弱気な青空先輩。



病室の窓から、差し込む日差しが茶色い髪に反射して、キラキラと揺れるのを見つめながらジッと待つ。



無理やりじゃあ、意味がないから。



青空先輩がいいと思わなければ……。



本当はそんなことしちゃいけないのかもしれない。



もしなにかあったら、私たちは後悔するかもしれない。



それでもなんでもこの人にここは似合わないと思うから。



病室のベットで寝てるだけなんて、一番似合わないから。



青い空の下爽やかに笑ってる青空先輩が一番素敵だから。



本当はすごくかっこいいんだから。
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