青春の風
 
それでもなんでも、なにも変わらないのだと知っていながら。



産まれて初めて、世の中は理不尽なのだと知った。



でもそれを思うのも今日だけ。



だってあの人がそんなことを望んでいないから。




あのどこまでも真っ直ぐで綺麗なあの人が、そんなことは望んでいないから。




例えこの先なにがあったとしても、きっと笑って青春を楽しむ私達を、あの人は望んでいるのだから。
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