青春の風
「琥太郎、そう思うなら勧誘してきなさい」
「部長ぉ、簡単に言いますけど誰もこんな部は入りません……」
「ぶぁかもーんっ! そもそも現部員がそんなことだから、入部希望が少ないんだよっ!」
「いえ、でも……」
「青春部三カ条、その二っ!」
「青春のためなら努力を惜しむな……」
「そういうことだ」
またもや一人悦に入って頷いている。
完全について行けないテンション。
それでも私はこの日、考えますという言葉を残すことになった。