青春の風
新生・青春部
そりゃあ素敵な時間を過ごしたわけで。
あれほどかっこいい人が、私を家まで送ってくれるなんてそうそうないよ?
しかも帰り際に、私の家の前で。
「明日も来いよ?」
なぁんて笑顔で言われたら、簡単に釣られてしまう。
そりゃあ悩んだ。
次の日もあの図書室に、放課後行くべきか行かないべきか。
でも素敵時間を捨てきれない私は、やはり図書室の間借りスペースに来てしまっていて。
「おおっ! 新入部員第2号っ!」
昨日と同じように叫ぶ青空先輩の声を聞いた時、またガックリ肩を落とした。