青春の風
だからって急にそんな具体的になにかを考えられるわけでもなく。
逆にどうして皆がそんなに将来について考えが決まってるのか、本当に驚いてて。
私なんかよりはるかに先にいるのだと、今初めて知ったから。
なんだかかっこ悪いし、1人子供みたいだと思って……。
「いいね」
静かにそう言ったのは青空先輩。
「彩乃君は無限大ってことだ」
「え?」
思わず顔を上げて見ると、皆が私を見ていて。
「これから無限に考えられるってことだろ?」