青春の風
 
いや、あんただからね。



予想外に軟弱なのはあんただよ?



ピラピラなってる、冷えピタが気になって仕方ないよっ!



「外しなよ」



そう言って、隣の青空先輩の額に手を伸ばした咲良先輩。



それを……。



「触んな」



とても冷たい声でそう言って伸ばされた手を払う。


あ……。


今の見たよっ!



私、今の見逃さなかったよっ!



昨日樹先輩に聞いていなかったら、絶対気づかなかっただろうけど、今一瞬咲良先輩が傷ついた顔したの見たよっ!
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