カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
健司は背が高くて、細身のスーツがよく似合っていた。


いつもは冷静で凛とした顔立ちをしているのに、笑うと目尻にシワができて可愛い顔になる。


仕事ができる健司は、私が入社したときの新人研修を仕切っていた。


先輩だったから、最初はとても厳しかったけど‥。


真面目で仕事一筋な健司に憧れて、私も一生懸命仕事に取り組んだ。


‥初めて大きな仕事を成功させたとき。


「二宮、よくやったな」って、それこそ健司が初めて誉めてくれた。


それから仕事で組むことが多くなった私達は、自然と付き合うようになった。
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