カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「‥えっ?」


康介さんが顔を上げた。


「由依さんの体はもうこの世には存在しません‥でも。」


私も大粒の涙がボロボロとこぼれてきた。


「婚約したり、結婚したお客様に、この特別なオレンジ・ブロッサムで祝福したいという由依さんの優しい気持ちは‥。」


「“カクテル”という形になって、今でもたくさんの人の胸の中で生き続けているんです。」
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