カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
私はサトシくんに怒られながらだけど、一つずつ丁寧にカクテルの勉強をしていた。


サトシくんの不機嫌も少しは落ち着いた気がするけど‥。


私はチラッとサトシくんを見た。


「‥よそ見してると、また指切るぞ。」


そう言って、サトシくんは私のおでこを指で弾いた。


‥由依さんの遺志を引き継いで、みんなでオレンジ・ブロッサムを守っていく約束もした。


今まで止まっていた時間が少しずつ流れ始めている‥そんな気がしていた。

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