カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
私達が笑いながら歩いていると、お店の前に男の人が立っていた。


帽子を被って優しそうに笑うその人は、まるでサンタさんのような‥温かい感じがした。


「‥櫻坂先生?」


いつも冷静なサトシくんが、持っていた買い物袋を落としそうになった。


「松木くん、随分探しましたよ。」


そういうと“櫻坂先生”はニッコリ笑うと、帽子を取って軽くお辞儀をした。
< 295 / 460 >

この作品をシェア

pagetop