カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
‥私が目を閉じた後、聞こえてきたのは気持ち良さそうなサトシくんの寝息だった。


酔っぱらっていたサトシくんは、私を抱きしめてホッとして眠ってしまったみたいだった。


‥何もなくて良かったんだ。


冷静になった頭で私は思った。


酔った勢いで、サトシくんとそういう関係になりたくない。


きっと‥サトシくんもそう。


‥それに私は‥まだ自分の気持ちがわからない‥。


心の奥底にいるのが‥一体誰なのか。
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