カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「桃香のこと‥そこまで強くしてくれたのは誰なのかなぁ。」


「ねぇ?」と美咲はカクテルの氷をカランと音立てながら言った。


「‥桃香ちゃん、今日仕事が終わったら‥ちょっといいかな。」


振り向くと、康介さんが真面目な顔をして立っていた。


「え?あ、はい。大丈夫です。」


私が答えると康介さんはニコッと笑って厨房の方へ向かった。
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