カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「由依が死んだとき‥僕はもう死んでもいいと思った。」


「由依の店で、由衣との思い出の中で死んでもいいと思った。」


康介さんが真っ直ぐ前を見ながら言った。


「‥でも今は違うんだ。」


「僕はもう一度夢を追いかける。」


「それに‥僕には全力で守りたい人がいる。」


康介さんは私の方を見て、ニコッと笑った。
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