カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「サトシがいないときに伝えるのは卑怯かと思ったんだけど‥。」


康介さんも力なく笑って言った。


「だから、今返事はいらないよ。」


「康介さん‥。」


「僕も子どもじゃないんだ‥桃香ちゃんの中のサトシの存在も気付いてる。」


「でも、伝えないで後悔するのは嫌だったから。」


康介さんは私の瞳をまっすぐ見つめた。


< 332 / 460 >

この作品をシェア

pagetop