カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
クリスマスが近づくにつれ、お店はどんどん忙しくなっていった。


忘年会の時期も重なって、お店にはカップルだったり、女子会の二次会だったり、たくさんのお客さんと予約で溢れていた。


このまま、忙しいままだったらいいのに。


そんな弱気なことを考えながらグラスを磨いていたら、ツルっとグラスを滑らせてしまったドジな私。


「失礼致しました。」


ガチャンと物凄い音に驚いたお客様に、私は一礼して謝った。


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