カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「心の支えを失って、前に進めないでいる俺に“逃げないで自分の道を進め”って伝えたかったんですよね‥。」


サトシくんは俯いて、手元のシェーカーを見つめた。


「わかってたんです、俺の本当の居場所はここじゃないって。」


「あまりにも居心地が良過ぎて、気付かないフリをしてたけど‥。」


「‥俺、自分の目指していた道に戻ります。」


サトシくんはまっすぐ櫻坂先生を見た。


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