カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「桃香‥愛してる。」


この日のサトシくんはとてもとても優しくて‥。


私の頭の中はサトシくんでいっぱいになった。


「‥サトシくん、愛してる‥。」


「‥どれくらい愛してる?」


サトシくんが意地悪そうな顔をして聞いてきた。


「‥‥‥‥してる。」


「そんな小さな声じゃあ聞こえねーな。」


サトシくんがまた意地悪そうに笑う。


「‥世界で一番、愛してる!」


私は顔を真っ赤にして言った。


サトシくんは満足そうに笑うと、また優しく私を包み込んだ。
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