カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「うん、似合うね」と、私の目の前に康介さんの悩殺スマイル。


「あ、ありがとうございます!わ、私、買ってきたもの、か、片付けないと!」


私は買い物袋を持って厨房へ引っ込んだ。


落ち着け、落ち着け!私の心臓!


康介さんがネクタイ付けてくれただけじゃない!


10代の女の子じゃあるまいし、何動揺しちゃってるの!?


私はバタバタと無駄に動き回った。

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