カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「えっ!?‥あ、平気平気!全然大丈夫!」


私は慌てて翔太くんから離れて、手をブンブン振った。


「平気って‥桃香ちゃん、血が出てるというか、流れてるし‥。」


思っていたよりも深く切ってしまったらしく、私の指からは確かに血が流れていた。


でも、この傷よりさっきのお客さん達の視線の方が痛い!


あぁ‥もう私のバカ‥。
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