カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
‥なんか恥ずかしい。


私が俯くと、康介さんが私の手を取った。


「指、大丈夫?」


康介さんの優しく声に私の顔はボッと赤くなった。


「だ、だ、大丈夫です!ば、絆創膏、ありがとうございました!」


「‥あ〜ぁ、これじゃあ皿洗いは無理か。」


黙って見ていたサトシくんが、私の手をまるで康介さんから奪うように勢いよく掴んだ。
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