カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「‥私、本当はまだ健司のこと引きずってて‥気持ちも中途半端で‥。」


ポロポロと涙がこぼれ落ちる。


「‥でもみんなのおかげで、改めて前に進みたい気持ちでいっぱいになりました。」


「私、一生懸命頑張るので、これからもよろしくお願いします!」


私はもう一度頭を下げた。


「‥もうわかったからさ。座れよ。」


サトシくんがフッと笑いながら、カウンターにコースターを置いた。
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