カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
「桃香はもう十分頑張ってるよ。」


美咲が私の肩に優しく手を置いた。


その後ろで康介さんも翔太くんも頷いてくれた。


‥カラン。


カウンターで氷の音がして振り返ると、サトシくんがシェーカーを用意してカクテルを作っていた。


静かな雰囲気の中、サトシくんの振るシェーカーの音が響く。


グラスにはピンクの花が添えられていた。
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