最強ヤンキー女子×俺様二重人格男子(仮)
「よーいっ・・・
はじめっ」
数学の先生の声が静かな教室に響きわたる。
その声と同時に紙が擦れる音が大音量で狭い教室に響く。
私はシャーペンに力をいれて問題にとりかかる。
うん・・・
簡単、簡単だよ。
このくらいの問題は2分で解ける。
ううん、
解かないといけないの。
私は全ての問題を15分で解き終わった。
まだ45分は残っている。
これは普通とはいえないよね?
完璧、異常な生物だよね?
入試ではこれくらい見直す時間がほしいなぁ。
私はまた一番上から問題を丁寧にときなおした。
どこもかしくも間違いは有り得ない。
いける。
「終了!」
その声が聞こえ、私はシャーペンを手からぽろりと落した。
私はにやりという笑みが自然に零れていた。