最強ヤンキー女子×俺様二重人格男子(仮)
1学期よりはよくなった。
前は4と5の比が同じくらいだったから。
前よりはあがった。
これからも勉強頑張らないと・・・・
追い込まないと・・・
私は唇をかんだ。
「伊織ぃっ
どう?」
私の幼なじみが話しかけてきた。
「え?」
私は友達の前だということで口調を和らげた。
「私第一志望受からないかも・・・」
はぁとため息をついてみせる私の幼なじみ。
「そっか・・・」
私は眉を垂れさせた。
心配している演技。
「前は私の方がよかったのにぃ」
そう膨れて見せた幼なじみ。
私が幼なじみにいいたい言葉はひとつ。
“だから?"
私はあんたになんか負けないほど勉強してるもん。
バカにしないで。
私は心の中でそう思った。
第一志望受かんないくらいヤバいなら頑張ってよ。
そんなこと言ってる暇あるなら勉強したらいいのに。
・・・それを全部言いたい。
でも言うとこの子、かわいそうになる。
私のことをお母さんに愚痴ると思う。
そうすると愚痴ってる時間が無駄になるでしょ?
そんなのもったいない。
ガンバってほしいと思うから。