最強ヤンキー女子×俺様二重人格男子(仮)



小さい頃から遊んでいた公園に向かった。


この公園はブランコ、鉄棒、滑り台しかない。


あと松の木が一本。



砂場さえもない。


でもいたるところに空き地がある。


私はまず、松の木に額と拳を思い切りあててみた。


「・・・いたい」


私は少し顔をしかめた。


でも・・・痛いくらいじゃ強くなれないよ、自分。


こんなことじゃ負けない。


自分に負けたくない。妥協はしない。


私はそれをガンバって続けた。


痛みをこらえて拳などをあてていると、


だんだん痛くなくなってくる。


次は足。キックだ。



やっぱり・・・痛いよ。



臑に痛みが走る。



でもダメだよ。やめたら。



根性だ。自分。



そうしていると、木がミシミシと音をたて始めた。


やっぱり、木を蹴り倒すのはあんまりいいことじゃないから、

異常になるため、強くなるためのトレーニングは他のところでやろう。


倒れたら区役所とかになにか言われたら色々面倒だよね。





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