最強ヤンキー女子×俺様二重人格男子(仮)



おじさんは黙った。



さっきの目の力強さはどこに行ったの?



さっきとは違って目が泳いでるよ?



私がおじさんを見下すように見つめていると、おじさんは恐る恐る、小さく口を開いた。



「明日からは・・・



髪の色を変えてくるように・・・



入学式ではピアスは一旦はずしなさい・・・」



視線は下。



私の目を見ようともしない。



声は消えそうなくらい小さい。



先生にも社会的地位があるわけだ。



仕方ない、誰にも言わないでおいてあげるよ。



私が鼻でふんっと笑うと、おじさんは肩をあげて去っていった。



先生にも怖がられちゃった。



いけない、いけない
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