最強ヤンキー女子×俺様二重人格男子(仮)
とにかく普通の顔だもの・・・
私は“普通"という言葉が嫌いだ。
普通しかない世界は、何も楽しくない。
中学生になったら普通から逃げ出せるって・・・小学生のとき思ってた。
でも、結局何も変わらなかったんだよ。
「はぁ・・」
私はまた一つため息をつき、シャーペンを握った。
私が超難関高校を狙っている理由。
それは超難関だから。
それだけ。
普通なんて嫌。
普通なんて人生が退屈するだけ。
私はもっと意外性を求めてるんだ。
私は異常な生物になりたくて、なりたくて・・・。
普通じゃできないことをしてみたい。
普通じゃできないケンカをしてみたい。
普通じゃできない友達とつるみたい。
普通じゃできない出会いをしてみたい。
普通じゃできない髪型をしてみたい。
普通じゃできない服を着たい。
普通じゃできない乗り物に乗りたい。
普通じゃできない場所に行きたい。
普通じゃできない人に会いたい。
普通じゃできない言葉を吐きたい・・・。
以前の私は学年ランクはど真ん中
学年人数÷2が私の学年ランク。
いつもそうだった。
普通すぎた。
私はノートの横はしに
『つまんない・・・いや』
そう書いた。
もうコレが癖だった。
私の身の回りにはその字が多くある。
今にも、消えて無くなってしまいそうな弱々しい字が。